日曜日の午後、美春がやってきた。


「ただいま・・・」


「美春ちゃん!!」
真冬が抱きついた。


「おとうさまはいないよね?」



「いないよ~」
千秋も喜んだ。


そこに伯母が入ってきた。


「美春?ちょっと・・・
どうしたの!?」

久しぶりに楽しい笑顔が見られた。


「みーちゃん幸せ?」
真冬が聞いた。


「うん。」


「いいな・・・みーちゃんは~
好きな人と一緒にいられて。」


「あなたも外の世界を見てごらん。
トモくんより
好きな人ができるかもよ。」
美春が笑った。


「だめ・・・虚しいだけだよ。
男なんてどれもこれもおんなじ~」
真冬がぼそっと言うと
美春と千秋が爆笑した。