それから、恭吾は
「かーしゃんに言われたから」

そう言って私の守り役になった。

恭吾の家は男ばかり3人
恭吾は3番目

一番上は大学生
二番目は高校生だった。

ラーメン店を営んでいる
恭吾の父親のラーメンは
大人気で店はいつも混んでいた。


私は恭吾の母が大好きになった。


「雪ちゃん」恭吾の母は私を呼んだ。

私も恭吾が呼ぶように

「かーしゃん」と呼んで甘えた。


母がいなくなった私には
かーしゃんがおかあさんになった。