「どうしたの?」


智久が薄目をあけて
力なく微笑んだ。


「近寄るな・・・・
うつるから・・・・」



「え?何?」



「インフルエンザだと…思う。」


私はおでこに手を
あてて驚いた。


「熱い!!すごい熱・・・・」



「うん・・・今薬のんだから
大丈夫だから・・・・
うつったら困るから・・・」


そう言ってまた
目を閉じた。


それからすぐ
智久は寝息を立てた。


仕事も忙しいかったから
そこにうつってしまったのね
私のイメチェンには
気づいてないだろう
智久のおでこに冷たい
タオルをおいた。