~Snow White~『一巻』

伯父の携帯がひっきりなしに鳴る


「資料見たら
わからないのか?」



「三原はいないんだ。
おまえらでなんとかやるしかないだろ」


仕事場はパニックになっている。



「美春を見とけよ。」



部屋にこもった美春


「見とけって…あなたは?」


「仕事に戻る、
会社のことはあいつに任せてたから
パニックだ。
まさかこんなことに………
トモ、おまえは知ってたのか?
美春のこと。
三原はおまえの上司でもある。
何も気づかなかったか?」


「いえ・・・・」


「おまえも三原の部下だったんだ。
仕事内容は知ってるな?
仕事に戻るぞ。
これからは、おまえが俺の会社を
ささえていくんだ。
わかってるな?トモ・・・・」



「はい・・・・」



「大槻だけは許せない。
弟を利用して・・・・
こんなことになった・・・・」
そう呟いて
部屋を出て行った。