乱暴にドアを開けて伯父が入ってきた。


「あなた・・・」


伯父が美春の前に進んできた。


「許さないからな。」


「ほら……やっぱ…そうでしょ?」


「おまえ…いつから知ってたんだ?
あいつが大槻建設にうつること。」



「知らないわよ。
今だって何も言われてない。」



「おまえに本気じゃないんだろ?
捨てられたんだ、目を覚ませ。」



「いやよ、彼が私に何も言わないのは
私が社長の娘だからよ。
おとうさまから私を奪うのを
ためらっているからよ。」



「あいつをずっと可愛がって
育ててきた…まさかライバル会社と
通じてたなんてな。」


伯父がソファーに座りこんだ。