着替えを済ませて
一緒にエレベーターを降りた。


「どーぞ、私の愛車へ・・・・」

智久が助手席のドアを開けた。


車は、私を楽しい気分にした。


学校の話、勉強の話、新聞で読んだ話題
私はずっと話し続けていた。


智久は相槌をうったり
笑ったり、感心したり
おおげさにおどろいたり・・・・


幸せをかみしめる。


途中花屋に寄って
アイスバーグの花を買った。


花屋の店員が

「白いワンピースに生えて
なんだかお客様がこの花束もつと
すごく絵になるわ。」
歓声をあげる。


久しぶりに見た・・・・・
母の愛した白いバラ・・・・
大きな花束を抱えて
私は智久の待つ駐車場に急ぐ。