日曜日、朝早く智久は出かけて行った。


「何時頃帰るの?」
しきりに真冬はからみつく。


「夕方には帰るよ。」
そっけなく言い放って
智久は出て行った。


いつものように朝の仕事を
こなしていると


「一人で行けるの?」
伯母が声をかけてきた。


私はおどろいて緊張した。


「あ…時間も全部調べたので
この通りいけば大丈夫です。」


「もうここはいいから
用意なさい。」


「ありがとうございます。
今晩の夕飯の買い物は
すませてありますから」


「ええ、今日はゆっくり
してきなさい。」



「ありがとうございます。」


私はそそくさと部屋に駆け込む。


心は彼のもとへ飛んでいる。