~Snow White~『一巻』

ドキドキしながら
智久の前に立った。


「うわ~着れたじゃん。
って似合うよ、まだ全然可愛いよ。」


智久の声に頬が赤く染まる。


好きな人に褒められる
嬉しさは私の頬をどんどん熱くした。



「いつ行くんだっけ?」


「日曜日です。」


「一人で行くんだろ?
大丈夫か?」



「はい、一日自由になるなんて
すごく嬉しくって~
今からウキウキしています。」



「じゃあさ、俺が連れて行ってやるよ。」



「え?」



「日曜さ、俺友達と会うことにして
ここで過ごすことにしてんだ。
だから付き合うよ。
そうそう、ここにはなんと・・・」

そう言ってベランダに出て
おいでと手招きをした。