~Snow White~『一巻』

智久があの家からいなくなったら…
そう思うと辛くなった。

私の生活の全ては
智久だから・・・・・
辛くても
にっこり笑えあう
あの瞬間だけで私は生きていける。


「いつ・・・・?
いつここに来ちゃうんですか?」
涙が出てきた。


「ゆき・・・」
智久は慌てていた。



「だって・・・智久さんが
いなくなったら寂しいから・・・
あの家で智久さんと少しでも一緒だから
幸せだって思ってるのに。」
どさくさにまぎれて・・・・
まるで告白・・・・・


「ごめん、ごめん。
今すぐはさ・・・。
たぶんここに引っ越したら
あいつら押しかけて大変だと思うんだ
だからしばらくはここは
俺の秘密の城にしておく。」


「じゃあ、まだ
あの家に帰ってくる?」



「うん。ここは大切な城にとっておくよ。」

私はホッとしていた。