あえて家から少し離れた学校を選んだ。
近くにいい学校があったが
そこより必死に上を目指した。

少しでも自由な時間がほしい


それが私には重要だった。


制服はセーラー服で
とてもよく似合っていると
自分をほめてやる。


セーラーから少し見える
脇腹のおしゃれが必要だと
友達が教えてくれた。


「可愛いキャミソールを
着た方がいいよ。」


「キャミソールって?」


そんなことも知らないの?
友達が笑った。


下着におしゃれなどしたこともない。
三姉妹の下着は
たしかに色とりどりで
恵子さんが

「誰が誰のかわからないわ。」
振り分けが大変そうだった。