「雪湖、切り替えできないなら
もうこれが最後だぞ。
俺と雪湖がこうしてることは
裏切りなんだ。
雪湖がそれを理解できないなら
俺はもう近寄ることはできない。
ずるい・・・かも知れないけど
俺には向こうが家族なんだ。」



涙があふれた・・・・。


「おまえと俺と生きているところは
悲しいことにおまえには辛い毎日で
そこで必死に耐えてる雪湖を
俺は、可愛いと思っている。
だからへこんでほしくない。
雪湖は強くなれ・・・・。
約束を守ればまた会えるって・・・
おまえは約束を守っただろう?
だから俺は、約束通り
こうしてまた会いに来た。」


私はうなずいた。

「顔をあげて・・・・」
智久を見つめた・・・・・


「いつかきっと雪湖は
幸せになるから・・・・・
心を汚すな・・・・。
前を向いてここで今は耐えるんだ。
わかるか?
それを忘れなければきっと
雪湖の辛い毎日は、未来のための準備って
気持ちが変わってくるから・・・」


頭を優しく撫ぜてくれた。