~Snow White~『一巻』

あの王子さまは智久なんだ・・・・
いつか私にキスをしてくれる人

そう思うって過ごしてきたことが
相手が智久ということで
なんだか恥ずかしくなった。



「王子さま・・・・
雪湖は待ってます・・・・」
そうつぶやいた。

智久の寝息が聞こえる。


もっと顔を近づけて
寝息を感じる。


「うふふ・・・・」
妙に可愛くってたまらない・・・


寝ている姫にキスじゃなくて
反対でもいい?

眠ってる・・・・
きっとわからないわ・・・・

私は素早く

智久の唇を奪った。


そして急に恥ずかしくなって
部屋にかけこんだ。