「和沙に…くっつきたいの……」



すると和沙は、優しく笑う



「甘えん坊」



そう言って私を抱き締めてくれる



温かい



和沙の腕の中で眠りについた






朝、目が覚めると和沙がいなかった



「………」



ぽやーとした頭でリビングに向う



「…いない…」



玄関にも、和沙の靴がなかった



「…」



"いってらっしゃい"してない…



携帯を見ると、メールが来てた



"ちゃんと起きろよ"



それだけ



…ちゃんと起きたもん……



「寒…」



私は、制服を着て高校に行った



「あ、桜羽」



……



「大紀君…おはよう」



「?…どうかした??元気ねぇな??」



………そうかな?



「いつもと同じだよ」



その日は、玲が風邪で休んだ



「ただいま…」



帰っても、和沙は帰って来ない



友哉もこんな時に限って来ない