「桜羽、言いにくいんだけど…」



「何?」



和沙が私を見つめた



「明日から、出張なんだ」



出張?????



「明々後日まで、帰って来ない」



「えっ!…明日から?」



私…お留守番?



「そ、明日から」



優しく私の頭を撫でる和沙



「…わかった……」



我慢しなくちゃ…和沙はお仕事だもん……



「ごめんな?…ちゅ…」



「ん…ちゅ……」



優しいキス



寂しいけど…私頑張る……



「桜羽…くっつきすぎ……」



寝る時に和沙に抱き付いていた



「……」



しかたなく、和沙から少し離れた



寂しいんだもん……



明日から明々後日まで居ないのに……



「かずさぁ……」



「?」



くっつきたいよ



和沙の服を強く掴んだ



「寒い」



寒いなんて嘘



和沙に抱き付きたいだけ…



「暖房の温度あげるか?」



そう言って和沙がベッドから起き上がろうとした



「違うっ…」



和沙の服を掴んだ