「は〜い、お疲れさまでした。」



「ありがとさん。んじゃまた。」



夕飯を食べ終わって、明人をMでおろした後、僕は家の近くのコンビニでおろしてもらった。



昇の車のテールランプを見送りつつ、家に足を向かわせる。



「あ・・・」



今まで、カラオケをしてたり、飯を食べていたりして忘れていたことを、思い出してしまった。



僕の家は今、重大な欠陥を抱えているのだ。



思い出した瞬間、一気に足取りが重くなった。



時間はすでに午後9時前。8時までのモリノはとっくに閉まっている。



今夜はいったいどうすればよいのだ。








ピィーンポォーン



「いらっしゃいませー。」


その夜、近くのコンビニは僕の「トイレ」だった。