Mにつくとすでに明人は来ていて、昇が車を止めようとするのを、前に立ちふさがって邪魔しようとする。



そんなお茶目な奴だ。



176cmという身長は僕より少し(昇よりた結構)高い。



「うぃーっす。」



僕は明人に言いながら1回車をいったん降り、助手席を倒して後部座席に乗り込む。



昇の車はスポーツカーで、見た目は良いのだが、ツードアなので乗り降りは面倒くさい。



「で、お二人さん。どこに行きますか?」



「どうしようか。」



「どこでもええよ。昇は何食べたい?」



「私は何でも良いですよ。中村さんは?」



「う〜ん、とくにどこ行きたいってのはないなぁ〜。明人は?」



「俺は、みんなに合わすわ。」



「・・・」



「・・・」



「・・・」



いつものことだが、この3人自己主張が弱すぎる。



「じゃぁ角泉でええんちゃう?」



結局、毎回のように行っているラーメン屋に行くことにした。