リアが歩き出す。
俺は半歩後ろを歩いた。


「私ね…」
「ん?」
「アンダー・プラネットって本当にあるんじゃないかって思うの。」


リアはこちらを見ることなくそう言った。


「さっきまで、否定してたのに?」


俺は、リアを見つめそう聞いた。
リアはこちらを見ることなく、苦笑した。


「私ね、あの森でイチを召喚したの。」
「あの、世界樹の左側の?」
「そう。」


リアが指差した方を見ると、世界中の左側に森が広がっていた。
不思議な感じ。
確かにそれは森なんだけど
世界樹と繋がっているような、変な森だった。