俺は恐る恐るリアに尋ねた。
“まさか、帰しかたが分からないとか言わないよな?”って。


「あはは。
まさか本当に出てくるとは思ってなかったもんで…」


って眼を逸らされたまま、返された。


「ってヲイ!!
俺の事勝手に呼んどいて、それはないだろ!」
「イチ、怒らないって言ったじゃんっ!」
「それはそれだ!!」


俺はリアに詰め寄った。
ってか、俺完全被害者だし!
こうなったら…


「リア、俺に協力してくれるよな?」


俺は笑ったまま、リアを見つめた。
もちろん、目は笑ってない。


「まずは情報収集か…。」


俺、本当に帰れるんだよな…?