「ふじわらぁ」

舌ったらずに名前を呼んだ。

「一緒に寝よ」

布団を捲って俺のペースを空けてくれる。

「ほんま今日の高原は素直で可愛いな」

「寝ぇへんの?」

頭を撫でて突っ立っていると高原は不安げに俺を見てきた。

「寝るに決まってるやん」