物音が聞こえる方に顔を向けて見る。

…気のせいでしょうか…、男が二人倒れております。

「おーおーまた派手にやりよるな」

「た、たかちゃん」

ケタケタと大笑いして男達を間近まで近付き覗いている。
それはもう子供のようにと申し上げましょうか…。

「しつこいのは嫌い」

「やっぱりお前か。
学校来てたんやな」

「たかちゃん!!」

ふわふわした長い髪の女の子が、たかちゃんに飛び付いた。