「戻るよ。
大ちゃん見てから行かなヤル気でえへんからなぁ~」

ニヤニヤと何処か厭らしさと嫌味を含んだ笑顔。
それにせっかくコーヒー淹れてくれたんやし。とほんま、嫌な性格しとるわ。

「毎日逢ってるやないですか…」

「何回でも今すぐにでも会いたいもんやろ!
大ちゃんは違うんか!?」

また始まったとばかりに溜め息をつき「はいはい」と流した。

「それより大ちゃん
保険医のくせにちゃんと食ってんか?ガリガリやんか」

五十嵐は俺の腰に手を回す。
めちゃめちゃ厭らしい触り方すんなや!