「次の授業は受けようか」

「うん」

籠の外から放り出された俺達は、自ら籠の中へ溶け込む。

きっと村上は寂しいんだ。

村上が寂しい気持ちを俺が埋めてあげる。

「安岐、どこにも行くなよ」

村上の肩に手をまわして優しく抱き締めた。

「いかないよ」

体育を受けてる人達を、ぼんやり見つめていた。




●end……?●