雲一つない綺麗な青空。

屋上には村上と俺の二人だけ。

下を見下ろせば汗をかいて体育を真面目に受けてる人だかりを見る。

「頑張ってるね」

「そだな」

村上は一瞬、運動場を見て背を向けた。
俺達は、ここにいていない存在。

青い空も

規則に守られた学校も

似合わない二人。

「…安岐」

「ん?」