御風呂に上がれば、先程の光景が広がっている。

「藤原って!風邪引くで」

呻き声をあげながら体を捻って薄らと目を開いて高原の顔を見た。

「…おかえり」

野太いがらがら声。

「おん。
寝るんやったらベッドで寝ぇや」

一度伸びをして体を起こした。