深紅の花に姫君〜失墜の姫〜

「フラン!!」


あたしはたまらず叫んだ



「なんのために…」



え……?





「なんのために
俺がいるんだよ…」





フランは悲しげに
あたしを見つめる






「一人で抱えこんでも
しかたないだろ」