「あと、何時間だろうな。お前とこうして仕事出来るの。」

「先輩…。」


「正直、楽しかったよ。一緒に仕事出来て。
ま、後にも先にもお前みたいな奴いないだろうな。
上川さんが、お前を選んだ理由が分かった気がするな。」


「何でですか?」


「一緒にいて楽しいから?」


「何すかぁ、それ。人をお笑い芸人みたいに…。」


「次、どんな顔するんだろう…って気にさせられる。
上川さんて、仕事出来んじゃん?
でも、人間らしさに欠ける部分が有るんだよな。
だから、お前がその部分を引き出してるんだろうな。」