草食系部下と私様上司③

「あなたには仕事が有るでしょうが!」

「仕事より、莉子と歩く人生が、俺には大事だよ!!

仕事辞めても、代わりはいくらでも有る。
でも…好きな人の代わりはいないんだ!日本全国探したって、莉子の代わりはいないよ!!」


「まるで子供ね…。正直ガッカリしたわ。」


そう寂しそうに言って、部屋を出て行った。


広い部屋に、一人ぼっちの俺。


何で…?


どうして分かってくれないの?


莉子は、そんなに仕事が大事なの?


かけがえのない、恋人よりも…。


そんなん分からない。


俺は、好きな人がいたらそれでいい。


「今日はね…」ってお茶を飲みながら、その日あった話しが出来ればいいじゃん。


「おやすみ」って、抱きしめて眠れたら、それでいいじゃん。