草食系部下と私様上司③



その言葉の後、莉子の顔が強張る。


「な…に…言ってる…の…?」


「どうにもなんないんだったら、俺も仕事辞め……バシンッ!!


「ふざけた事、言わないで!!
子供じゃないんだから!」


「そんなに、俺頼りにならないっすか?」


「そんな事、言ってないじゃない!!」

睨み付ける莉子に、引き下がれない俺。

「とにかく…私病院に行ってくるから。」


「いつもそうなんだな…。」


ドアに手をかけようとした莉子が、振り返る。


「そうやって…大人の余裕ふかしてさ?何でも自分で決めて。
自分一人でしょい込んで…。
じゃあ、俺の存在は何?
莉子の思う恋人の存在って…その程度なの?」


一気に言って息が上がる。