その言葉の後、莉子の顔が強張る。
「な…に…言ってる…の…?」
「どうにもなんないんだったら、俺も仕事辞め……バシンッ!!
「ふざけた事、言わないで!!
子供じゃないんだから!」
「そんなに、俺頼りにならないっすか?」
「そんな事、言ってないじゃない!!」
睨み付ける莉子に、引き下がれない俺。
「とにかく…私病院に行ってくるから。」
「いつもそうなんだな…。」
ドアに手をかけようとした莉子が、振り返る。
「そうやって…大人の余裕ふかしてさ?何でも自分で決めて。
自分一人でしょい込んで…。
じゃあ、俺の存在は何?
莉子の思う恋人の存在って…その程度なの?」
一気に言って息が上がる。



