後藤君。
私。

今年の11月から付き合っている。
今だに信じられないよ、後藤君の彼女だなんて。

嬉しくて、嬉しくて
誰にも見せたくない宝物のように思えるんだ。

今日も朝から、後藤君と学校へ行く。
もう12月で、外も寒いけど
後藤君と手をつないで歩けば、そんなこと気にならないよ。
外はきらきら輝いて見えるし
2人の白い吐息も、神聖なものに見えてくる。
後藤君のかじかんだ指から
後藤君の温かい体温が伝わってくる。
誰にも渡したくない。
私だけの後藤君。

でも、私達は長続きしなかった。
これも全部あの子のせい。
桃田愛美ちゃん、君のせいなんだよ?
だからこれからはこんなこと、しないでね?