仮病を使って春輝を取るとか…。 あり得ないんだけど…。 教室のドアを乱暴に開けた。 イライラする…。 朱莉ちゃんの笑み。 朱莉ちゃんの笑い声。 思い出すだけで頭が痛い。 「はぁ…」 小さくため息を吐いて椅子に座る。 今は何も考えたくない…。 何も考えないで居たい…。 朱莉ちゃんの事も春輝の事も何も考えたくないよ…。