「ありがとう…♪」 私も春輝につられて笑った。 私には春輝がいるんだから!! 朱莉ちゃんに気持ち負けしてたら駄目だよね。 「本当に居るのかなぁ…」 そう言いながら屋上のドアを開けた。 寒いのに…。 今にも雪が降ってきそうな天気なのに…。 朱莉ちゃんはマフラーも何もつけずに静かに立っていた。 曇り空の中なのに朱莉ちゃんは光って見えた。 天使のような姿だった…。