「なるほどねぇ……」 耀の事も。 輝の事も。 全部一通り話し終えると、楓は机に頬杖をつきながらそう呟いた。 「うん」 何度も泣きそうになったけど、あたしはその涙を我慢して最後まで話す事ができた。 すると楓は眉を下げた。 「で?芽衣はどうしたいの?」 「え?」 どうって……。 答えに困ったあたしは言葉を詰まらせた。 「それは……」 何も言えずにいると、楓はあたしの手を握った。 「芽衣?芽衣の気持ち言ってみな?」