「優雅うるさい。いちいちオレにしがみ付くなよ」 冷静な輝の声が暗闇の中から聞こえてくる。 あたしは恐怖で目に涙が溜まり始めた。 「芽衣大丈夫?」 って上から降ってくる耀の優しい声。 何でこの兄弟は全くびっくりもしないの!? あたしは耀にしがみ付きながら口を開く。 「大丈夫っきゃあぁ!」 もうやだやだやだ。 やだよー……。 あまりの恐怖に、あたしの涙腺は壊れた。 「ふえー!怖いよぅ!」 怖さのせいであたしは腰を抜かしてその場にしゃがみ込んでしまった。