【長編】好きって言って




もっとあたしとの時間を作ってとか。




あたしとの時間をどんな事よりも優先してとか。




耀を困らせるような事言ったりしないから。




ただあたしの傍にいてほしい。




それだけの我が儘は聞いて。




「我が儘言わないから離れないでね」




そう言って耀を見上げると、耀は困ったように笑った。




「俺には気を遣わないで……我が儘言ってよ。ヤキモチ妬いてよ」




そう言ってチュッとキスした。




そしてまたギュッと抱きしめると小さく弱々しく呟いた。




「俺こそ……我が儘言わないから離れないで」




そんな不安そうな声があたしの胸をきゅんとさせた。




だから安心させたくて、あたしは耀の背中に腕を回した。