そう思っていると、優雅は輝の肩に手を伸ばしてあたしの肩にも手を伸ばすと歩き出した。
「まったくバカップルはやんなっちゃいますねー。輝君」
そう言ってあたしを見下ろす優雅をあたしは睨んだ。
するとそんなあたし達の前に楓が現れた。
「あ、おはよう芽衣」
「あ!おはよ!!」
あたしは楓に声をかけられた隙に優雅の腕から逃れた。
そして優雅を見る……と。
「優雅も輝もおはよう」
そう言ってフッと笑う楓を見る優雅……何か可笑しい。
「よっぉ……」
そう言って返事をする優雅の顔が少し赤い。
しかも何かソワソワしてるし。

