芽衣は兄貴を好きなんだから……。 オレを見てそんな同情するみたいな顔するなよ。って。 思ってた。 でも……今思えば、芽衣はそんな同情でオレを見ていたんじゃない。 あの下がった眉が。 あの潤んだ瞳が。 訴えていたのは、同情なんかじゃなかった。 って……。 優雅の言葉で気付いた。 オレは……今まで芽衣の何を見てきたんだろう。 今までずっと芽衣のいい所に惹かれて、遠くから見てたけど。 オレはフラれた事によって……。 芽衣の優しさから逃げていた。