おれはお前等の親友だ。 だからどんな時でも味方でいるし。 どんな時でもお前等を思ってる。 辛い時はおれも辛いし。 楽しい時はおれも楽しい。 おれが差し出す手を見つめた輝は、ゆっくりと俯いた。 すると輝は俯いたまま口を開いた。 「……優雅」 「ん?」 首を傾げると、輝はフッと笑っておれの手を握った。 「いや……何でもない」 そう言って輝は立ち上がった。 立ち上がった時おれに見せた笑顔は前と同じ笑顔だった。