耀が選んだ彼女……。




「ほら!そこ照れない」




って、考えてたら楓に怒られた。




「はい……」




「ほら行きなさい」




「はい」




あたしは戸惑いながらも、歩き出した。




「じゃぁまたね」




振り返って手を振ると、楓は微笑んでくれた。




それにしても……すごい人。




あんなに集まってる。




一応校門の前に来たけど、こんな状態で耀になんて声をかけられないよぅ。




どうしよう……。




その20人くらいの人達に怖気づいたあたしは、顔を引きつらせた。