すると楓はフッと笑った。




「今日放課後にでも耀さんとデートすんの?」




え!?




「何で分かるの?」




そうあたしは慌てて聞く。




「だって……いつもとメイクが違う」




……あら。




バレた。




また俯くと、楓は笑った。




「全くラブラブだねー。照れちゃって可愛い」




そう言ってあたしを見つめると、楓は香水を差し出した。




「これ使いな」




「……香水?」




それを受け取ってあたしは楓を見る。