輝を選べば……あたしは幸せに、なれる? 今まで。 耀しか見てなかった。 耀しか考えられなかった。 耀しか男に見えなかった。 そんなあたしを想ってくれる輝を選べば……あたしは笑える? ねぇ……。 ギュッと力がこもる輝の腕。 あたしはその腕に少しずつ手を伸ばしていく。 この手を……。 この腕に伸ばせば……。 『芽衣はいい子だね』 『そんなんじゃ、俺は惚れさせられないよ?』 ……耀。