「……になったの…」
いつもは、はっきり物を言う麻里ちゃんの声が聞き取れなかったのは初めて。
「まっ…麻里ちゃん?」
「だからっ…好きになったの!」
何ごと?
いつも強気な麻里ちゃんが乙女チックになってる理由って、恋しちゃったからなの?
恋ってそんなに人を変えるっけ?
ん…待てよ…
誰に?誰に恋したんだ?
「麻里ちゃん?誰を好きになったの?」
「…わ…渉くん…。」
渉渉渉渉渉渉渉渉…。
誰だっけ?
司たちと一緒にいた人?
「渉くんって…?」
私がそう言った瞬間
麻里ちゃんは呆れたように溜め息をついた。
「司くん達と一緒にいた、黒ぶち眼鏡かけて人だよ。」
黒ぶち眼鏡…黒ぶち眼鏡…
あ、思い出した!
あの人か…
ほほー。
美男美女…
んー、いいねいいね。
「麻里ちゃん、私協力するよ!」
「協力とかしないでいいよ。」
ガーンッ
愛里ちゃん、ショック…
立ち直れない。
麻里ちゃんとそんな事を話していると、学校に着いていた。
