オレは
相見駅の駅前広場へ向かっていた。
Cベンチと呼ばれるあるベンチが
待ち合わせ場所。
ドンッ
「いてっ」
駅から出た瞬間に
人にぶつかった。
都会のこのひとごみなら
仕方ないか。
そう思って下を向いたとき
目の前の人がしゃがんでいるのに
気づいた。
「あ、すいません」
地面が白い…
あ、これ紙だ。
楽譜だよ。
オレがぶつかって
この人が落としたんだな。
「大丈夫ですか?」
そういったのに
顔を上げなかったからムカついた。
でも
その感覚を知っている気がした。
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