「これ以上の延命は望まない、
ということでいいですね?」
「…はい」
瞬が病室に着いてから、
20分くらいたったところで、
医者は輝の母親に訊いた。
「瞬、君……」
とぎれとぎれの輝の声が
瞬の耳に届く。
「輝。」
「あり…が……とう………」
「おれこそ、お前と一緒にいて、
すごくいい時間を過ごせた。
ありがとう」
「…大好きだった。
ずっと…好きだった……。」
「……」
瞬がだまったのは、
涙が流れたから。
ということでいいですね?」
「…はい」
瞬が病室に着いてから、
20分くらいたったところで、
医者は輝の母親に訊いた。
「瞬、君……」
とぎれとぎれの輝の声が
瞬の耳に届く。
「輝。」
「あり…が……とう………」
「おれこそ、お前と一緒にいて、
すごくいい時間を過ごせた。
ありがとう」
「…大好きだった。
ずっと…好きだった……。」
「……」
瞬がだまったのは、
涙が流れたから。