「そういや
もし病院を出れたら
何がしたい?」

瞬くんは
いつもの顔で聞いてきた。

あたし、望みはひとつだよ。

「オーケストラサークルで
思いっきりヴァイオリンを弾きたい。
瞬君にも聞かせてあげるよ。」