「じゃあこの問題を藤宮くん」 「・・・はい」 当てられた藤宮くんは足早に 黒板の前に行くとスラスラと書いた。 「正解!さすがね!」 「いえ」 おぉーっと教室の中で拍手が起こった。 ただ今4時間目の数学。 数学担当の井上さんは にこやかに授業をしてた。 「すごぉー…」 私が呟くと藤宮くんが こっちをチラリと見た。 私は赤くなって俯いた。 だってなんか恥ずかしい…。 あんな秀才な人に私ってば ビンタしちゃったんだ…。