「ちょ、藤宮くん!」

「なんだよ」

「今…美優って…」

「それがなにか?」


藤宮くんは屋上のドアを開けて
私が通れるように支えててくれた。


「美優も翔太って呼べよ」

「なんでよ!?嫌だし!!」

「別にいいだろ」

「嫌だってば!!」


私は一生懸命に拒否した。

藤宮くんの顔が近づいてきた。


「呼ばないとキスする」

「はぁ!?ふざけないで!」


ドンッ

藤宮くんに押されて
目を開けると空が見えた。

えぇ!?私、押し倒された…!?