「酒井先生のおかげですよ」

「え?どういう意味…?」


チャイムが鳴り始めた。

翔太は私に意味ありげな
笑顔を向けて席に座った。


私の…おかげ…?

どうゆうこと…?


私は混乱しながら
後ろ姿の翔太を見つめた。


私が翔太のことを好きでも…

先生と生徒の関係なんだから…。


そう自分に言い聞かせて
授業に集中しようとした。

けど真田さんの綺麗な顔が
私の頭からずっと離れなかった。


お似合いな…2人…。