「とにかく聞きたいことあるの」 「俺に?」 「うんっ」 私が口を開くと 翔太が手で止めた。 「待って。屋上行こう」 「え、…うん」 きっと私と2人っきりのほうが 素の自分が出せて楽なんだろうなぁ…。 そう考えて先に歩く 翔太の後ろについていった。 廊下に出ると翔太が ピタリと止まった。 翔太の視線は近くにいた 女の子に向けられてた。 「翔太…やっと見つけた」 その女の子は見たことある顔… 真田優奈ちゃんだった…。