明日から高校最後の夏休み


美優はどこ行きたいだろ…?

俺は夏休みの予定を考えながら
教科書をカバンに入れた。


「拓海くんっ」

「?」


呼ばれて振り向くと
同じクラスの河原がいた。

たしか可愛くて有名な子だった。


「お願いがあるんだけどっ」

「俺に?」

「うんっ」


河原はニッコリと笑った。

周りにいた男子が赤くなる。


「あのね…」

「どーぞ言ってみて」


人が困っているのを
見るのがすごく嫌いだった。

できることがあるなら
なんだって助けてあげたい。