あれから3ヶ月たった。

私は部活に夢中で恋どころではなかった。ハズだった…。

ある土曜日、私は毎日見てたのに、久しぶりに岡田君を見た気がした。
私の中で何かしめつけられる、とても苦しくなるものがあった…

『ねぇ、美華(みか)…』
『ん?どしたあ?』

『なんかね…岡田君見るたびに…苦しい。』

美華は私と同じ陸上部の頼れるお姉さん的存在。

『恭子?』
『ん??』
『それきっと恋だよ。』
『やっぱり?』
『YES』

私はこの時岡田君に恋をした。多分…一目惚れ。

『恭子!頑張って!応援するから!!』
『ありがとうっ!!…あ、先生呼んでるから、行こうっ!』

先生の話しなんか耳に入らなかった。
斜め前にいる岡田君のことしか…見れなかった。


見てると岡田君は多分陸上部の中で2番目か3番目に足が速かった。下の名前は洸介っていうらしい。ケータイは…持ってないらしい。

私は岡田君が、
いつのまにかはなせない存在になっていた。